ゴーストライターによる文章作成代行【京都・ライティング株式会社】

SOHO・自営業者のための鉄の掟

自分は善人、悪人どちらだと思いますか?

2010/10/21

 唐突な質問で失礼します。

 あなたは自分のことを善人か、悪人かどちらだと思いますか?

 警察に捕まったり、裁判で裁かれた人以外は「う〜ん」と悩みながらも「善人だ」と答えるのが普通だと思いますし、その答えが間違っていると思いません。

 

 ただ。

 

 人生を幸せに過ごしている人ほど「悪人だ」と答える確率が高いことが、本日、弊社のお客様である、ある先生とお話していて、教えてもらいました。

http://www.happy-mind.jp/

 

 内観療法とよばれる自己変革の方法があります。

 

 正しい方法は、1週間の合宿に参加します(自分の部屋でもかまいません)。

 部屋にこもり、ひたすら3つのことだけを考えます。

 

1 親にしてもらったこと

2 あなたが親に返したこと

3 迷惑をかけたこと

 

 講師は1時間に一回ほど、部屋を訪ねてきて、考えた結果を聞いていきます。

 その間中、以上の3つを考え続けるのですが、最初は雑念ばかりが浮かんできては消えていくそうです。しかし、携帯もテレビも本もありませんから、そのうち、自分のしてきたこと、親からしてもらった記憶が、どっとよみがえってきます。

 

 そして、気がつきます。

 親からしてもらったことをまったく返していない自分に。

 親からすれば、自分はなんと「悪人」なのだろうと。

 自分が「悪人」であると気がつけば、周りの人は皆「善人」となるのです。

 

 そして、その先生によれば、なんとこれが親鸞聖人のいう「悪人正機説」の本当の意味だというのです。

 

 幼稚園、中学校、高校と浄土宗の学校に通い(正確には「通った」のではなく、高い学費を親に出してもらい「通わせていただいた」)、おまけに実家は浄土真宗で、小さい頃は毎月お坊さんが自宅に訪ねてきて、南無阿弥陀仏と唱えてくださり、お経のあとは、少し講話もしてくださっていたのに、私はいったい、何を学んでいたというのでしょうか。

 

 自分のバカさ加減に開いた口もふさがりません(笑)。

 

 私が学校の「宗教」の時間や、「日本史」の時間で学んだ悪人正機説というのは、「悪人でも南無阿弥陀仏と唱えれば、極楽浄土に生まれ変われる」といった内容のことでした。まだ学生だったわたしは友達といっしょに「そんなんやったら、人生、悪いことばっかりした後、死ぬ直前に南無阿弥陀仏って言えば、それで帳消しやないの」とバカにしていました。

 まったく、救いようがありませんね、学生というのは。。。

 

 自分は正しい、間違っていない。

 

 このように頭を凝り固めずに、もしかしたら、私は間違っているかもしれない。

 と、これからは、常に謙虚に自分を振り返ってみたいと思います。

 

 Y先生とのお仕事は一旦終了いたしますが、ほんとうに素晴らしい先生でした。

 仕事を通じて人生の勉強ができるとは、なんと恵まれた境遇なのでしょうか。

 Y先生に、心からお礼を申し上げます。

 

高木伸浩



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