文庫本『ガンジス河でバタフライ』を読んで
幻冬舎文庫 ¥680
たかのてるこ著
弊社スタッフの脇知佳から「この本読むと元気が出るんです!」と、すすめられて読んだ本。
著者は、20代のさえない普通の女性で、日本から一歩も出たことがなかったそうですが、インドに一人で旅行してしまい、最終的には、特技の水泳を活かし、ガンジス河でバタフライまで披露?!してしまいます。
私のように、子どもをもつような年齢になった大人からは、「妙齢の女性がひとりでインドだなんて、大丈夫か」と思ってしまいますが、そこは著者も文中にて
「海外での女の一人歩きは危険だと言われますが、2~3人で行動したからといって、安全というわけでもないし、大勢で行動すると"勘"もにぶる。むしろ一人のほうが、動物的直感もさえる」とふれています。
そう言われると、たしかに納得です。
また、この本の良いところは、何ページかに1枚、挿入されている写真です。
むこうの人たちの純粋無垢な笑顔や、現地のおもしろい動物たちも楽しむことができますよ。
バタフライした場所は、バラナシという都市らしいのですが、
私たちの世代ですと同様のテーマで遠藤周作著『深い河』にも
やはりその都市が、クライマックスで登場します。
本書は現代女性版『深い河』なのかもしれません。
二つの著書を対比させてみると、世代間ギャップが見えてきて、
おもしろいです。
よい本を教えてくれた脇知佳に感謝です。
追伸
今日からは、いよいよ『1Q84 BOOK3』を読んでいきます。
★★★☆☆
ノブヒロ
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