「比較」の大切さ
「文章を書いていて、ネタがつきた。つぎに何を書いていいのか、わからない」
という人に、私がよく教える一つの方法があります。それは、いま書いている物事と他の物事を「比較」してみたことについて、書きなさい――ということです。
最近、この「比較」というのは、悪者にされている言葉であるように思います。
他人の年収と比較して、自分の夫に不満を持つな
子どもの成績を他人の子どもの成績と比較するな、
とか、でしょうか。
たしかに、その通りです。
ですが、文章を書く、という段においては、やっぱり比較は大切です。
たとえば、学問という分野は「比較」ということにおいて、成り立っています。
「比較~~学」という学問がたくさんあることでも、わかります。
偉大な科学的な大発見も、過去の実験データとの比較、などから導きだされます。
つまり、いま、自分が書いていることは、自分の視点からだけ、読者に説明するとダメなのです。
つねに「比べる」という視点がないとわかりやすい文章とはいえません。
それでは実践例をひとつ。
ある有名な経営者が、経営の指南書を書いているとします。
自分の経営に対する考え方が、どうも一般常識とは違うような気がするとき、こういう書き方をよくします。
「広辞苑によれば、『経営』とは...」
「比較」を活用したなかなかよい実例です。
辞書をもちだすことによって、一般常識と自説との比較を可能にしています。
もっともっと、皆様にお伝えしたい「比較」という文章テクニックは多くあるのですが、
聞きたいですか?
それなら、また、このサイトにご訪問くださいね(笑)。
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