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京都のええとこ教えます

平安京に沈む月 神泉苑

2013/08/17
交通の便がよく、アミューズメント施設に大学、二条城などもあり、たくさんの人が行き交う、二条。
私も通学やらゲーセンやらでよくお世話になってるのですが、ここには賑々しい雰囲気とはまた違った、古くからの歴史を伝える寺院もあるのです。今回は京都の隠れ要所だった、神泉苑をご紹介します!
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神泉苑は794年の平安京遷都の際に桓武天皇が、貴族たちが船を浮かべたりして遊ぶ禁苑として、また理想的な風水都市だった、平安京にパワーを送るためにつくられました。当時は南北500メートル、東西240メートルの大庭園だったそうです。
また、ここでは年ごとに恵方に向けてお祈りする歳徳神を祀っていはるみたいで、日本で唯一ここだけだそうですね、レアもんです。
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大干ばつの際には空海が雨乞いを行ったり、都に疫病が流行った時にここで行った鎮めの儀式が祇園祭の元になったり、源義経と静御前が最初に出会った場所であったりなど、中世日本史において、重要な偉人たちが多く立ち寄った場所だったのです!

しかし中世以降は、家康が二条城築城の際に縮小されたり、江戸時代の火事で一部焼失したりして荒廃し、歴史の表舞台から消えていきました‥

確かにここに来たとき、ぱっと格式高いところだな、とは思ったのですが、神の泉というような神秘的な雰囲気は、残念ながら私には感じられませんでした(泣
龍神が棲むといわれる泉には、
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かわいい亀ちゃんが元気に泳いでいました。

9月には、泉に船を浮かべて、月を見るそうです。
はってんの都会、二条では今日も忙しく人が行き交いますが、人間たまには、過去にじっくり浸りたいときだってあります。
神泉苑に映る月は、わたしたちをどんな風に照らしてくれるのでしょうか?

アクセス
JR二条駅 徒歩10分
地下鉄東西線「二条城前駅」 徒歩2分






 


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