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『新参者』東野圭吾著を読んで

2009/12/08

cb755e83e4456c8f4443f2ac3ca80279.jpg東野圭吾の最新本です。読まないほうがよかった――というぐらい魂をえぐられる作品を書く著者ですが、これは装幀からもわかるように、ひじょうに後味爽やかな作品です。以前の『パラドックス13』はいまいちでしたが、これは買っても損はないと思います。

ところで、余談ですが、近くの図書館で「東野圭吾の作品を寄付してください」という張り紙があり、よく見てみると『ガリレオの苦悩』などは予約で200人待ちだそうです。待つ人もすごいなと思いますが、ひとり2週間としても「90年待ち」の計算となります。

一般読者より90年待ってもよいと思われるぐらい素晴らしい作家なのでしょう。珍現象ですね!

ところで、私の事務所の出入りの本屋さんには、「東野圭吾の作品がでたら、何でもいいのでとりあえずもって来て下さい」とお願いしてあります。いい本屋さんです。
★★★☆☆

高木伸浩




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