味わい深い手彫り印鑑
2013/11/11
皆さんは、ちいさいころ『消しゴム印鑑』ってつくりませんでしたか?
私は、親に怒られるほど作っていました。
作り方は簡単!消しゴムを自分の好きなように削っていくだけです。
手彫りなので全く同じものは作れないというプレミア感と味わいがありました!
しかし、「最近はそんな印鑑も見なくなったな~」と思っていたところに、素敵な『判子屋』さんに出会い、思わず足を踏み入れてしまいました!
外観はこんな感じです。
この扉を開けると、そこには印鑑の世界がっ!
そこで、気さくな店主と出会い、うっかり長話をしてしまったのです。
なんと、この判子屋、『澤山誠進堂印房』は80年以上の歴史を持っており、市長からもその功績を認められています。
現店主は三代目なのですが、代々手彫りの印鑑作りに拘っておられます。
というのも、一代目の店主は『隣組』と呼ばれる、一種の『近隣住民付き合い』のために儲けなど関係なく、身を粉に実印を彫り続けられました。そこには、戦後の混乱期に近隣で助け合おうという精神と、印鑑彫師としての誇りがそうさせたのです。また、二代目の店主も自身の腕一本で勝負するという信念を貫かれ、世に多くのゴム印鑑や量産されたものが出回るなか、手彫りで勝負されてきました。そして、その精神は三代目にも受け継がれております。
しかし!!!
この三代目店主、実は絵の道に進みたかったらしいのです。
そんな店主はその絵の経験を印鑑に生かした、似顔絵印鑑を開発されたのです!!
また、実印のみならず、芸術性の高いとされている篆刻にも力を入れておられます。
これが店主の掘られた篆刻です。印鑑と言っても実印のみならず、このように中国での教えや格言なども彫られています。
また、石のみも販売されておられ、店主に彫って頂くことも可能です。
この前列右の亀の石は少し変わっています。
な、なんとっ!!!
分裂するのです!!
親亀の中から子亀がっ!!!
店主曰く、このような石の作りはとても珍しく、貴重なものらしいです。
そんな貴重なものを見ることができるとは、ご利益がありそうではありませんか?
というのも、中国の風水では亀は金運アップの効果があると信じられていますし、また、京都で亀というと四神ですよね。亀は玄武という神で、京都では北の丹波高地を守ってくれています。この亀には玄武のような尻尾はありませんが、ありがたみはあります。私もこの貴重な亀にあやかりたいと思います!
世界に一つしかないという手彫り印鑑の味わいを改めて感じた日でした。
そんな、気さくな店主とありがたい亀も居る『澤山誠進堂印房』。
当社のすぐ近くです!
京都観光の際には、ぜひお立ち寄り下さいませ。
当社スタッフ、オススメのスポットでした...
(*^_^*)
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