今日朝ご飯を食べた後事務所に行ってみると、

みんななぜか忙しそうにしていた。

書類を持って通路を行き来するトモカとナホコ。

2人があまりにも不注意に走り回るものだから、

僕は今日で3回はふんずけられそうになった。

でも文を書くのってそんなに楽しいのかな。

書き物をしているトモカの横に座って前足で

パソコンを操作しようとするけれど、

どうもうまくいかない。

少し離れたところでは、書類を真剣に見つめる社長。

さっきから僕が見ているのにも気づかない様子だ。

それでも僕は目をそらすわけにはいかない。

ずっとずっと視線を送り続けた。

「ああ、たぽ。ごめんね」

気づいた社長がデスクから立ち上がり、

専用の皿にキャットフードを入れる。

僕はその前で一度伸びをすると、

皿の中身をひといきに平らげた。

みんながちゃんと仕事しているか

見張っていたご褒美だ。

今日もいい仕事したなあ。

そろそろ寝ようっと。

たぽ(♂)

てまおの弟。

温厚でありながらアクティブな一面も。

スタッフ　大住