世界に売れている錦鯉
2010/10/18
昨日NHKで放送された「いのちドラマチック」にてそのことが紹介されていました。
コイはもともと、みなさんが知っているような、薄い黒です。
300年ほどまえ、新潟県山古志村(旧)の棚田で飼っていたコイにあるとき、突然変異で、
1匹の赤い色のコイが生まれ、村中、大騒ぎになりました。
明治、大正と時代がすすむにつれ、このコイをいろいろ掛け合わせ、さまざまな色を生み出し、現在では100種類以上もあります。
万国博覧会に出展し、その存在が世界に知れ渡り、大きな利益を生み出すようになりました。
山古志村は、地震の被害をうけ映画「マリと子犬の物語」で有名な村ですが、
コイが産業となるまでは、貧しい村として全国的な認知度はまったくありませんでした。
ニシキゴイが産業として成り立ったおかげで、コメが作れない、冬場に、男たちは出稼ぎにでずにすんだのだそうです。
村を救ったニシキゴイというわけですが、
私はこれは偶然ではないと思っています。
江戸時代末期に、生まれた突然変異の一匹。
これが偶然とは思えないのです。
おそらく、貧しい村ながら、村人全員がずっとずっと仲良く、力を合わせて、みなを思いやり生きてきたのでしょう。そういう土地にしか、神様は、プレゼントをくださるとは思えないからです。
なぜなら。
最近、話題になったノーベル平和賞。
テレビで見た話ですが、あるとき、市民活動家の2人に平和賞が贈られたというのですが、その二人がノーベル賞の賞金を巡って、争ったという笑えない話があるのです。
この二人は、平和賞を受賞するのに、値する人物であったかと。
山古志村の皆様は、突然変異のコイが生まれても、きっと、みなで仲良く、どうしようかと相談したことでしょう。「オラだけが独り占め」という人はいなかったのでしょう。だからこそ、村全体の産業として成長できたと思うのです。
そういう村にしか、神様のプレゼントは与えられません。
そういえば、日本人のノーベル賞を受賞した2人も、
「自分だけが」という欲をださず、特許を取得しなかったことが
美談として報じられています。
みなのため、社会のため、という社会貢献という精神が
世の中全体を明るくしていくのではないでしょうか。
よく、村おこしということが言われますが、
やはり基本は、村人全員で、仲良くすること
なのかもしれませんね!
高木伸浩
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