大学の都心回帰に思うこと
2010/10/15
3年後の平成25年からは、文科系学部の学生すべてが、今出川キャンパス(京都市内)にて学ぶことになります。
はっきりいってうらやましいです(笑)。
私が大学に入学する1年前から、田辺キャンパス(郊外)が開校したので、
1〜2年の間は、京都市内に住む私は、1時間30分ほどの時間をかけて、
ひいひい、言いながら通っていました。
というのは、駅からキャンパス入り口まで上り坂を15分、
これだけで夏ならすでに汗だくで、女性ならメイクは落ちるわ、
男性でも汗臭くなるわで、たいへんです。
さらに。
キャンパス入り口から、体育館までは歩いて5分ほどかかります。
受ける授業が体育のときなんか、ほとんどがダッシュ状態です。
体育の授業を受ける必要はないほど、体力を使い果たしています。
そんなキャンパスですから、授業が終わると、みな、逃げるように帰っていきます。授業が終わったあと、先生と議論したり、居酒屋で酒を飲んだりということも皆無だったように思います。
私は、京都大学名誉教授だった故•森毅先生に、生前、仕事でインタビューをコーディネイトしたことがありますが、森先生もそのような大学の現状を嘆いておられました。
やっぱり、キャンパスは、都心にあってしかるべきなのです。
そんなこんなで、当初から、私をはじめ、大学生に不評だった大学の郊外流出。
それが、学生に不評だとわかり、気づいてから直すまで約20年かかりました。
20年です。
大学ならいいですけど、厳しい競争にさらされる一般企業が、ひとつの経営判断の修正に20年かけることはさすがにできません。
いいとこ2年、もしくは2ヶ月などが理想です。
外食チェーンでも、儲からない店は、たとえ初期投資にお金をかけていても、1年ぐらいで閉めてしまいます。
私も、間違いに気づき、直すスピード
というものを大切にしていきたいと思います。
高木伸浩
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