単行本『ボックス!』を読んで
どこで読んだのかは、忘れましたが、
ある評論家が、2000年代後半から、急にスポーツ小説が熱くなったと、新聞記事かなにかで、解説をしていました。
あさのあつこの『バッテリー』にはじまり、誉田哲也の『武士道シックスティーン』、そして、百田尚樹の『ボックス!』をとりあげ、これらの作品がいかにすばらしいかを力説していました。
『ボックス!』は映画の予告編を、市原隼人が主人公をやっているのをみて、ふつうっぽい映画だなという印象をもってしまっていたので、映画は見に行こうとは思わなく、ノーマークだったのですが、先程の解説を読んで、他の2作品にも感動していた私は「一応チェックはしておかなくては」と映画ではなく、本のほう読むことにしました。
感想は、その評論家のいうように、秀逸な作品でした。
作家はプロの放送作家だけあって、「泣かせどころ」をよくしっています。
ストーリー的には、ボクシングを題材にした北野武監督の名作映画『キッズ・リターン』に近いモノがあります。
ただ、こちらの作品は、幼なじみだった高校生二人がボクシングを通じて切磋琢磨していくのを、見守る若い女教師という視点で物語がすすんでいくので、「男性の狂気の世界」にあこがれたり、その世界を疑似体験したい「女の子」にも、おすすめです!
太田出版 百田尚樹著
¥ 1,869
ノブヒロ
★★★☆☆
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