今朝の京都雪景色の写真、公開!
今朝は雪が2~3センチ積もっていました。
そこで、事務所3階の窓から雪景色をデジカメでパシャ。
たいした腕の写真でありませんが、どこでしょう。
画面中央に遠く見えるのは、舟形の「大文字」です。
大文字は「京都の五山送り火」と呼ばれています。京都を囲む山々に、いろいろな文字や形に火がつけられ、お盆の期間中だけ、この世に戻ってきて、あの世に戻っていくご先祖様を送り出す、そんな意味をもった尊い炎です。
たしかに、五山の送り火を眺めていると、こんな私でも、なんだか無性にご先祖様に感謝したい敬虔な気持が心の奥からわき出してくる気がします。
ところで...
京都の人というのは、皆、ほんとうに奥ゆかしい人格をもっています。
ぜったいに、自慢しないのです。
どんなに自慢したいことがあっても、相手をたてることを考えます。
こんな人間性は間違いなく全国一です。
※狭い土地で、たくさんの人がひしめき合って、肩を寄せて暮らしていたので、他人とのコミュニケーションを最も大切な事柄として、1200年も生活してきたからでしょう。
そんな奥ゆかしい京都人でも、人間の本性を現してしまうときがあります。
それは「自宅から大文字がみえる」ということです。
これは、京都人にとって、最高の、最上級の、これ以上はないというステータスだからです。京都人には、こんな会話がよくあります。
奥様A「どこにお住まいで?」
奥様B「○○町のあたりなんやけど、北山通りのお屋敷街に住むあなたと比べたら、たいしたとこやないわ。それにマンション住まいですし。」
奥様A「そんなことあらしまへん」
奥様B「そやそや、でも宅は、マンションの最上階やから、ベランダから年中、大文字が3つも見えますにゃわ~。よかったら、お盆のとき来はったらええわ(注・京都人は全然来て欲しいと思っていないので、実際に行かないように...。ホントに行ったらすごく迷惑な顔をされます。おい、京都人、ええかげんにせえよ)」
京都人である私が解説しますと、上記の会話は、北山通り近くに住むセレブ奥様Aに対して、普通の奥様Bが大文字をタテに必死の反撃にでている――といったところでしょうか(笑)。
ですから、私がこんな舟形大文字の写真を窓から、見えるとのたまわっているのは、もうどういう意味かお分かりですね。
これは全国の皆様に、最大級の「自慢」をしているのです。
五山送り火の意味なんか、紹介しながら、やっぱり「自慢」しているのです。
ああ、京都人というのは、なんと愚かで、ばかな人間なのでしょうか。
やっぱり私の心の奥底にも、皆様に自慢したい何かが、鬱積しているのでしょう。
ライティング・ファンの皆様、本当にすみませんでした...。
お礼にといっては何ですが、お盆にはぜひ京都観光にきてください。そして弊社事務所にぜひお立ち寄りください。大文字の送り火が見えますから――
ノブヒロ
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